初心者必見!ワイングラスの種類まとめ|色・香り・味わいを楽しむための選び方

ワイングラス選びを楽しむ男性

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ワイングラスの種類が多すぎて選べない方は多くいます。ワインを楽しむうえで、適切なグラスを選ぶことは重要です。グラスの違いがわかると、家飲みの幅が広がりレストランでワインを注文する際にも役立ちます。この記事では、ワイングラスの種類や素材、選び方を詳しく解説します。

記事を読めば、ワインの種類に適したグラスを選べるようになり、ワインの味わいをより深く楽しむことが可能です。ワイングラスはワインの種類に合わせて選ぶことが重要です。適切なグラスは、ワインの香りや味わいを最大限に引き出します。

嫁ちゃんソムリエ

ワインのプロが、初心者の人にもわかりやすく解説します。

目次

ワイングラスの種類選びの重要性

シャンパングラス 様々なタイプ

ワイングラスの選び方が重要な理由は、以下の3つです。

  • ワインの色を楽しむため
  • ワインの香りを引き立てるため
  • ワインの味わいを最大限に引き出すため

ワインの色を楽しむため

透明度の高い薄縁のグラスを使うと、ワインの色合いをより鮮明に観察できます。ボウルの形状が広がっているグラスを選べば、ワインの色をより美しく鑑賞できます。適切なサイズのグラスを使用し、清潔に保つことも重要です。明るい場所で白い背景だと、ワインの色をより美しく鑑賞できます。

グラスを傾けて色の変化を観察するのも楽しみ方の一つです。ワインの量は適量(グラスの1/3程度)を注ぐのがおすすめです。赤ワインと白ワインで異なるグラスを使用すると、それぞれの特徴がより引き立ちます。ワインの色を観察するのは、品質や熟成度を知る手がかりにもなります。
» ワインを楽しむなら知っておきたい!ワインの基礎知識を理解しよう

ワインの香りを引き立てるため

大きなグラスに赤ワインを注ぐ

ワインの香りを十分に楽しむには、適切なグラスを選ぶことが大切です。香りを引き立たせるには、ボウルの形状が重要です。香りを集めるような丸みを帯びた形状が適しています。口径が適度に絞られていると、香りが逃げにくくなります。グラスの高さが十分にあることも大切です。

ワインを注いだ際に適切な空間が確保され、香りが広がりやすくなります。縁が薄いグラスは香りを逃がしにくく、おすすめです。グラスの容量が適切であることも重要です。ワインと空間のバランスが取れていると、香りが引き立ちます。グラスの材質も香りに影響します。香りを吸収しない素材を選びましょう。

温度変化を抑える設計のグラスを使うと、香りを長く楽しめます。ワインの香りを存分に楽しむには、傾けやすい形状で、ステムの位置を考慮することが大切です。表面の滑らかさも確認しましょう。
» ワインの飲み方やマナー、テイスティングの手順を徹底解説!

ワインの味わいを最大限に引き出すため

ワイングラスの形状は、ワインの風味や香りに影響します。適切な口径のグラスを選ぶと、ワインが舌全体に広がります。形状が工夫されたグラスは、ワインの温度を適切に保つ効果が期待できるのが特徴です。ボウルの大きさが適切なグラスは、ワインと酸素の接触面積を調整し、香りを引き立てます。

縁が薄いグラスを使用すると、ワインがスムーズに口に入ります。高さのあるグラスは、ワインの香りを集中させるのが特徴です。ステムの長いグラスを選ぶと、手の温度がワインに伝わりにくくなり、適温を保ちやすくなります。透明度の高いグラスを使用すると、ワインの色や澱を確認しやすくなります。

重量バランスの良いグラスは持ちやすさが確保され、長時間の試飲でも疲れにくくなるのがメリットです。素材の質が高いグラスを選べば、不純物がワインの味に影響しにくくなります。ワインの種類や好みに合わせて、適切なグラスを選びましょう。
» ワインの基礎知識から各種ワインの違い、選び方を詳しく解説!

ワイングラスの種類

各ワイングラス解説 図
エノテカさんより引用:ワングラスの種類

ワイングラスの種類は、以下のとおりです。

  • ボルドーグラス
  • ブルゴーニュグラス
  • モンラッシェグラス
  • フルートグラス
  • 万能型グラス

ボルドーグラス

ボルドーグラスとワイン
ボルドーグラス

ボルドーグラスは、赤ワインを楽しむために設計された大型のグラスです。大きなボウルと広い口径が特徴的で、ワインの魅力を最大限に引き出せます。ボルドーグラスの特徴は、以下のとおりです。

  • タンニンの多い赤ワインに適している
  • ワインと酸素の接触面積を増やして香りを引き立てる
  • ボウルの形状により舌の先端にワインを導く

ボルドーグラスは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シラーなどの品種に適しています。容量は約600〜700mlで、ステムが長いのが特徴です。手の温度がワインに影響しにくくなっています。グラスの縁が外側に向かって開いているのも、ボルドーグラスの特徴です。ワインの香りがより豊かに広がります。

筆者

ボルドーグラスで白ワインを飲むこともあります。特にボリューム感があり、樽熟成した白ワインがボルドーグラスと相性が良いです。

嫁ちゃんソムリエ

シンプルに、ソーヴィニヨン・ブラン や セミヨンはボルドーグラス、それ以外のブドウ品種はモンラッシェグラスで考えると良いです。

ブルゴーニュグラス

ブルゴーニュグラスにワインを注ぐ
ブルゴーニュグラス

ブルゴーニュグラスは、赤ワイン用のグラスで、繊細な香りのワインを楽しむのに最適です。大きな丸みを帯びたボウル部分と広い口径が特徴で、ワインの香りを集める効果があります。ブルゴーニュグラスは、舌の先端にワインを導き、酸味を感じやすくする効果があり、繊細で複雑な香りを存分に楽しめます。

ブルゴーニュ地方のワインに合わせて作られており、容量は600〜700ml程度です。ブルゴーニュグラスは、ワインの温度を保つ効果もあるため、高価なワインを楽しむ際によく使用されます。エレガントで優雅な印象を与えるため、特別な場面でも活躍します。

使用する際はステムを持つと、手の温度がワインに影響を与えるのを防ぐことが可能です。

筆者

ブルゴーニュグラスは英語表記で、「バーガンディグラス」とも言われます。

嫁ちゃんソムリエ

正直、「バーガンディグラス」と呼ぶ人はほとんどいませんが、知っていて損はないです。

モンラッシェグラス

モンラッシェグラス

モンラッシェグラスは、白ワインを楽しむために設計されたグラスです。大きめのボウルと広い口径が特徴で、フルボディの白ワインを最大限に引き立てます。モンラッシェグラスは、香りを十分に楽しめる設計で、口当たりの良さを重視したデザインが魅力です。複雑な香りと豊かな味わいを引き出す効果もあります。

モンラッシェグラスは、ブルゴーニュ地方のモンラッシェワイン用に開発されました。シャルドネなどのフルボディの白ワインに最適で、温度変化を抑える効果もあります。高級白ワインを楽しむのに適しているため、特別な場面での使用がおすすめです。

筆者

フルボディでも、白ワインの複雑な香りを楽しみたいならボルドーグラスよりモンラッシェグラスがおすすめです。

嫁ちゃんソムリエ

ブルゴーニュグラスはモンラッシェグラスより丸みが大きいため、より白ワインの香りを楽しみたい人はブルゴーニュグラスを好む人も多いです。

フルートグラス

シャンパンフルートグラス
シャンパンフルートグラス

フルートグラスは、シャンパンやスパークリングワイン専用のグラスです。細長い円筒形の形状が特徴で、泡立ちを長く楽しめるように設計されています。香りを集中させる効果があり、冷たさを保つ機能があるのが特徴です。容量は150〜180ml程度で、飲み口が狭いため、泡が鼻に抜けにくくなっています。

フルートグラスは、エレガントで華やかな印象を演出するため、パーティーやお祝い事に最適です。高級感のある外観と、長めのステムが特徴で、手の温度が伝わりにくいデザインです。一般的にステムが長めのデザインになっているため、テーブルに置いたときの存在感も際立ちます。

発泡性ワインを飲むグラスにはフルート型以外に「クープ型」もあります。
クープグラスは、浅く広く背が低い形が特徴です。18世紀フランスで貴婦人の首元を隠す目的で使用されて以降、結婚式や華やかなパーティーで使われることが多くなりました。シャンパンタワーにも用いられています。

筆者

フルートグラスの底には、わざと小さな傷がつけられています。この傷は「発泡点(ムース・ポイント)」と呼ばれ、発泡性ワインのきれいな泡立ちを可能にしています。

嫁ちゃんソムリエ

高級なシャンパングラスにはおよそ30個の傷が入っているものもあり、 毎秒300個の泡が発生するとも言われています。

万能型グラス

万能型グラスは、ワイン初心者やさまざまなワインを楽しみたい方におすすめです。赤ワインや白ワイン、スパークリングワインなど、多くの種類のワインに対応できます。ボウルが広めで口径が狭くなっているのが特徴です。ボウルの形状が中間的なため、さまざまなワインの特徴を適度に引き出せます。

万能型グラスのメリットは、以下のとおりです。

  • コストパフォーマンスが高い
  • 手入れや収納が簡単である
  • スペースに制限がある方でも使いやすい

万能型グラスは、ブランドによって若干デザインが異なりますが、基本的な機能は同じです。1種類のグラスで多くのワインを楽しめるので、グラスの種類を増やす必要がありません。

ワイングラスの素材の種類

ワイングラス

ワイングラスの素材の種類は、以下のとおりです。

  • ソーダガラス
  • クリスタルガラス
  • 無鉛クリスタルガラス
  • プラスチックグラス

ソーダガラス

ソーダガラスは、ワイングラスの中で最もポピュラーな素材です。安価で大量生産が可能なため、多くのワイングラスに使用されています。ソーダガラスは、軽量で扱いやすく、透明度が高いのが特徴です。食器洗浄機での使用も可能で、環境にやさしい素材です。

ソーダガラスは耐熱性や耐久性が比較的低く、クリスタルガラスほどの光の屈折率はありません。コストパフォーマンスの高さから、初心者の方や日常使いのワイングラスとして人気があります。

クリスタルガラス

クリスタルグラス

クリスタルガラスは、透明度と光の屈折率が高く、ワインの色や質感を美しく映し出せるのが特徴です。薄く軽量に作れるため、繊細な口当たりを実現します。乾杯時に美しい音を奏でる澄んだ音質も魅力です。耐久性が高く、長期間使用できるのもメリットです。クリスタルガラスは高価であるため、扱いには注意しましょう。

食洗機を使用すると、破損や劣化の恐れがあるため、手洗いをおすすめします。

無鉛クリスタルガラス

無鉛クリスタルガラスは、従来のクリスタルガラスの美しさを持ちながら、環境や健康面でより安全な素材です。鉛を含まないため、安心して使用できます。無鉛クリスタルガラスの特徴は、以下のとおりです。

  • 軽量である
  • 透明度が高い
  • 耐久性が高い
  • 薄く仕上げられている
  • 熱伝導率が低い

無鉛クリスタルガラスは、ワインの色や香りを楽しむのに適しています。薄く作られているため、ワインが口に触れる瞬間の感覚も楽しめるのが特徴です。初期費用は高めですが、耐久性が高いため長期的に見ると経済的な選択肢となります。

プラスチックグラス

ワイン プラスチックグラス

プラスチックグラスは、軽量で持ち運びやすく、割れにくいのが特徴です。プラスチックグラスは、アウトドアやパーティーに最適です。コストが低いため、大量購入ができます。耐久性があり、繰り返し使用できるのもメリットです。色やデザインも豊富で、手入れも簡単です。子供や高齢者でも安心して使えます。

ガラス製のグラスに比べると、香りや味わいの表現力は劣ります。再利用可能な素材を使用したプラスチックグラスも登場しているため、エコ意識の高い方にもおすすめです。

ワイングラスの種類の選び方

ワイン グラス 赤 白

ワイングラスの選び方を、以下のワインの種類別に解説します。

  • 赤ワイン
  • 白ワイン
  • スパークリングワイン

赤ワイン

赤ワインのグラスは、ボウルが大きく、口径が広いものを使用しましょう。赤ワインは、豊かな味わいと複雑な香りが特徴的なワインです。タンニンを含むため、渋みがあり、深みのある味わいを楽しめます。室温または少し冷やして飲むのがおすすめです。グラスに注いで少し時間を置くと、香りと味わいが増します。

有名産地にはボルドーやブルゴーニュ、カリフォルニア、トスカーナ、リオハなどがあります。主要品種はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ピノ・ノワールなどです。赤ワインは肉料理や濃厚なチーズと相性が良く、食事と一緒に楽しめます。保存期間が長く、熟成によって味わいが変化するのも魅力です。

ポリフェノールを含むため、適度な飲酒は健康に良い影響を与えます。初心者は軽めのボディのワインから始めるのがおすすめです。
» 赤ワインと白ワインの違いを知っておいしく楽しもう!

白ワイン

白ワイン 白ブドウ

すっきりとした白ワインには、中くらいの大きさで、口径がすぼまっているグラスが最適です。樽熟成した白ワインには、ボウルの口径の広いグラスが適しています。白ワインは、爽やかな酸味と味わいが特徴のワインです。タンニンが少なく、渋みが少ないのが魅力です。

肉を柔らかくしたり、魚の臭みを消したりする効果があるため、調理の際にも使用されます。低めの室温または少し冷やして飲むのがおすすめです。冷やしすぎると、ワイン本来の味が感じにくくなります。白ワインには、カリウムが含まれているため、むくみの予防効果が期待できます。白ワインに含まれる有機酸が便秘解消に効果的です。

スパークリングワイン

スパークリングワインを楽しむには、細長い形状のフルートグラスがおすすめです。泡立ちを長く保ち、香りや味わいを最大限に引き出せます。チューリップ型のグラスも人気があります。口径が広くなっているため、香りをより楽しめるのが特徴です。スパークリングワインを楽しむ際は、冷やして飲むのがおすすめです。

静かに注ぎ、氷や果物は入れないようにしましょう。高級シャンパンには専用グラスもありますが、一般的なワイングラスでも十分楽しめます。
» シャンパンとスパークリングワインの違いは何?選び方と楽しみ方

初心者向けのワイングラスの種類の選び方

初心者マーク

初心者向けのワイングラスの種類の選び方は、以下を参考にしてください。

  • 収納スペースを考慮する
  • 割れにくい素材を選ぶ

収納スペースを考慮する

ワイン初心者は、コンパクトなサイズのグラスを選びましょう。限られたスペースでも効率的に収納できるグラスを選ぶと、快適なワインライフを楽しめます。小さめのグラスなら、狭いスペースでも多くのグラスを収納できます。スタッキング可能なデザインのグラスも便利です。

多目的に使える万能型グラスも検討しましょう。1種類のグラスでさまざまなワインを楽しめるため、収納スペースを節約できるのがメリットです。収納ケース付きのセットを利用するのもおすすめです。

グラスを購入する際は、必要最小限の種類に絞って購入しましょう。
» ワインの保存方法やセラーがない場合の保存方法を解説!

割れにくい素材を選ぶ

耐久性が高く、長く使えるグラスを選ぶと、安心してワインを楽しめます。以下の素材や特徴を持つグラスがおすすめです。

  • 強化ガラス製
  • クリスタル樹脂製
  • ステムレス
  • 厚めの底
  • 耐熱性
  • 食洗機対応

頑丈な造りのグラスブランドを選ぶのも大切です。二重構造のグラスや、耐衝撃性の高いグラスも、割れにくさを重視する初心者には適しています。

まとめ

赤 白 ワイングラス

ワインを楽しむ際は適切なグラスを選ぶと、ワインの色や香り、味わいを最大限に引き出せます。以下のようなさまざまな種類のグラスがあり、ワインに合わせて選ぶことが大切です。

  • ボルドーグラス
  • ブルゴーニュグラス
  • モンラッシェグラス
  • フルートグラス
  • 万能型グラス

ソーダガラスやクリスタル、無鉛クリスタル、プラスチックなどの素材選びも重要です。

初心者は、収納スペースと耐久性を考慮して選びましょう。適切なグラスを選ぶと、ワインの魅力を存分に楽しめます。ワインの種類に合わせてグラスを選び、素敵なワインタイムを過ごしましょう。

ワイングラス選びを楽しむ男性

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この記事を書いた人

日本ソムリエ協会認定のソムリエ夫婦です。
プロの感性を活かして、本当に美味しいワインをご紹介。
ただのレビューサイトではなく、ワインの基礎も分かりやすく学べます。
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